国民年金と厚生年金の違いを知っていますか?
このような問いを投げかけられたとき、答えることができますでしょうか?
意外と会社を経営している方でも知らない方がいらっしゃいます。
前回の「年金について考える(1)」では年金の種類についての説明でしたが、今回は年金の制度についてのお話をします。
-
国民年金とは
国民年金とは、20歳以上60歳未満の国民全員が必ず加入する年金です。
前回少し触れましたが、満額納めた方で65歳から毎月約65,000円受け取ることができます。
20歳時にはまだ学生の方もいると思いますが、学生の場合「免除」や「猶予」とすることができます。
-
厚生年金とは
厚生年金とは、国民年金に上乗せされて給付される年金です。
国はこれを二階建ての年金なんて言っています。
対象者は、主に会社員などのサラリーマンです。
「自営業よりも会社員の方が年金がもらえる」とか「自営業は年金を自分で用意しないといけない」なんて言われているのは、この厚生年金の差なんです。
また、国民年金は全額自己負担なのに対して、厚生年金の保険料は、給与・ボーナスの額、勤続年数によって違い、企業と自分と半々の負担になります。
企業が年金の積立を後押ししているとも言えるでしょう。
ちなみに、平成29年度の老齢厚生年金を受け取っている人の平均年金月額は145,000円ほどです。
金額はいかがでしょうか。
まだ十分と言える水準ではないと多くの方が思うと思います。
その上、50代の方の62.6%が年金について受け取れる金額を「知らない」と回答したという調査結果が出ています。
-
3階建ての年金?
1階が国民年金、2階が厚生年金というお話をしました。
実は3階建ての年金という言葉もあります。
任意加入にはなるのですが、企業型確定給付年金、iDeCo(個人型確定拠出年金)、個人年金保険、国民年金基金などです。
詳しくは今後取り上げていこうと思っています。
2階建ての年金では不安だと思われる方は、是非検討してみると良いでしょう。
-
最後に
毎年誕生月に、日本年金機構から「ねんきん定期便」というものが送られてきていると思います。
こちらで将来受け取ることのできる年金額の目安が分かります!
是非確認していただいて、老後2,000万円問題に備えましょう。
ライフプラン設計、資産運用等について何かございましたら、いつでもお問い合わせください。